・今回も本編の前に短編映画『ブルーアンブレラ』が上映。傘が主人公というのもあって都会の「普段目にするけど意識しない『顔』」がたくさん登場してくる。現実と見間違えるほどリアルなCGは、もうCG技術はここまで来たのかとビックリした。街中を歩いてて目にする物が笑ってたり怒ってたり、悲しそうだったりという風に見えることはきっと誰だってあるだろうけど、この作品ではそういった『顔』が如実に描かれていて何だかちょっとほっこりした。青い傘が赤い傘にもう一度会いたいがために風に吹かれて行こうとするのをみんなが何とか叶えてあげようと協力して奮闘する描写がすごくよかった。ただ風に吹かれた傘が車に轢かれて折れてしまうというよくある事に、人間性を足すことで、それが悲しいと感情移入できる程の演出は流石だなと思った。
・最初の鳩のシーンはビックリして、一気に映画の世界に引き込まれた。人間界とそっくりな背景に普通の鳩が出てきたと思ったらその鳩の首は2つあって、片方の頭には角がついていて唸り出すという、紛れもなくモンスターの世界だと印象づけられるシーンで、すげぇ『つかまられた』という感じだった。
・まさか、予告でも出てきた「急がなきゃっ!!(汗)」と叫んでノロノロ進んでいたナメクジが衝撃(笑)のラストの伏線だったとは…。最後の最後までギャグを忘れないディズニー・ピクサー、流石だ。
・『モンスターズインク』で対立していたランドールとマイクがルームメートだったり、「親友だね」なんて握手してたりと未来を知ってると皮肉としか言えない描写が何ともいえず、よかった。